KU 神奈川大学 工学部

安藤風馬のイサカ滞在記(1) 安藤 風馬(物質生命化学科)

中間報告

僕は、現在、学振の海外挑戦プログラムによって3ヶ月間のコーネル大学の留学に来ています。学会などで1週間程度のアメリカ滞在経験はありましたが、長期間の滞在はこれが初めてです。特に英語が苦手な自分の話を見ていただけると幸いです。

失敗した話

アメリカについてからは問題ばかりでした。NY州でアジア人も多く来るからなのか、現地の人も簡単な英語で話してくれます。ただ、ネイティブな人は話すスピードが速い。速すぎて聞き取れない。かすかに聞こえる単語と周りの状況で判断していました。過ごしていくと相手の言いたいことが分かるようになります。そして更なる問題が、単語が話せない。相手の言うことは分かるでも自分の言いたい言葉が出てこない。Google翻訳を使うと時間がかかって話が終わっている。次の問題は発音でした。雑談中「日本で地震があった」と言おうとして「earthquake」と言ったら「last week」と聞き間違われてしまった。何ーッ!という気持ちとものすごく恥ずかしい気持ちとなりました。

生活面においては、家の周りにはほぼ何もないので、一度、料理に挑戦しましたが、ただ茶色い何かが出来上がってしまい、とことん自分の料理能力の無さに落胆いたしました。今では、ほとんどがレンジで何とかできるもので飢えをしのいでいる状態です。さすがアメリカ、レンジがあれば何でもできる。

アメリカは祝日が少なく10日程しかありません。その中でも盛り上がるのが7月4日の独立記念日です。ただ、日本人の僕がそんなこと知る由もなく普通に研究室に来て、ガッツリ実験していました。忘れ物を取りに来た研究室メンバーから「なぜ実験をしているんだ。今日は休日だぞ」と言われるまで気づきませんでした。どおりで研究室に人がいないわけだ…。

感動した話

感動とは別ですが、こちらで食べたかつ丼がとてもおいしかったです。中華、タイ、日本食など様々なタイプの飲食店がある中で、このかつ丼はなかなかの再現度であると感じました。味付けはアメリカ仕様で濃いめの味付けでしたが、しっかりとダシの味も感じられる絶品です。コーネル大学へ行くことがあれば是非。あ~早く日本で寿司食いたい。

海外留学inコーネル大学~戦士の帰還

僕は学振の海外挑戦プログラムによって行われた3ヶ月間のコーネル大学の留学を終えて帰国いたしました。その中でもたくさんの出会い、別れそして苦悩の日々がありました。何もかもが日本とは異なる地、そこで過ごした平凡な学生の日常を示します。

生活面

今回宿泊していたのは、シェアハウス形式の家に泊まっておりました。最初はルームメイトとなじめるか不安でしたが、いざ到着すると優しく受け入れてくれて、なんと初日には夕飯をデリバリーで奢ってくれました。ちなみに著ってくれた食事を節約のため一週間かけて食べましたが向こうの人からなんと思われたのでしょうか.....。混沌と狂乱に満ちているNYと思っていましたが、人々の心には確かに温かい心が宿っていると確信しました。また、ルームメイトと話す機会もあり、綺麗なキッチン。これが地獄に染まるのをま何を言っているかわからないけれども何かを伝だ誰も知らない!えたいことだけは分かるようになりました。たぶん、最初に話したのは「キッチンをもう少しきれいに使え」だと思います。片付けできないから仕方ない。

綺麗なキッチン。これが地獄に染まるのをまだ誰も知らない!

移動について

基本的に歩きですべてをこなしていました。学校まで往復約10kmの道のりを月~金曜日まで毎日行い、休日もスーパーまでの道をすべて歩き続けました。別にバスが無いわけじゃないのです。ただバスの使い方が日本と違ったら焦るからそうなるくらいなら歩くといったネガティブな思いで歩き続けたのです。そうつまり、90日間毎日10km近く歩いたのです。毎日毎日ひたすら歩き続けたおかげで帰国する時重い荷物を持っても屈しない脚力を手に入れたのです。なんというサクセスストーリー、研究者にあるまじき脚力。痩せたかどうかは別の話。

料理

未だ成長せず、作り上げるのは茶色いなにか。

空港の過ごし方

ここまで読んでくれたのならわかると思いますが、基本的にネガティブ。何が起こるかわからない海外では臆病なくらいがちょうどいい。そんな中、帰国しようと準備する自分、飛行機に乗る時間は8月30日の13時なのに29日のお昼から行動開始。まず大学を超えてバスターミナルまで重い荷物を抱えて歩く、ここまで来たら意地でもバスを使わない。イサカからNYまで6時間独の道のり、そこから空港までタクシーで2時間弱タクシーの運転手に「お前はフィリピン人か?」と聞かれたのには大ショック。お前の子孫まで呪うぞ。そして空港に到着。ここで勘のいい方は気づくでしょう。そう、まだ飛行機搭乗まであと15時間近くもある!ホテルは取っていない。