KU 神奈川大学 工学部

工学部長挨拶

 神奈川大学工学部では、工学の基幹分野を中心に構成された6学科と総合工学プログラムで教育と研究を行っています。各学科には大学院も設置されており、学部と大学院が一体となって、最先端の設備を利用して教育研究活動を推進し、産業界のニーズに応えられる多くの技術者を輩出しています。

 工学は数学、物理学、化学、生物学といった科学の知見を応用して、社会に役立つ技術や製品を創造する学問です。例えば、新エネルギー開発、医療技術革新、創薬、福祉向上・健康増進技術なども含まれます。本学工学部では、このような工学各分野の探求と教育を通じて、持続可能でよりよい世界の実現に貢献しうる人材育成や技術開発を目指しています。

 工学部では、体系化された教育プログラムの中で、講義科目による基礎・応用学習に加えて、演習、実習、実験系科目による実践的な教育を行っています。また、必修科目である卒業研究では、魅力的かつ多彩な研究を行っています。そのごく一部を例示しますと、宇宙エレベータや福祉ロボットの開発、人体内をリアルタイムで診断可能にする技術開発、環境調和を促進する新しいエネルギー開発や利用の研究、新しい医薬品開発に繋がる基礎応用研究、電気自動車に欠かせない新型電池の研究、世界的に感心が高まっている人工知能(AI)や情報セキュリティー、高齢者や障がい者のためのリハビリ製品開発、地震に強い建築構造、住み心地の良い建築設計などが含まれます。

 神奈川大学工学部は総合大学に設置された工学部です。このため、学生の皆さんは工学部の専門科目に加えて、文系学部の学生と一緒に、極めて多くの教養系科目の中から興味ある科目を履修できます。外国語科目についても同様です。
 部活動、サークル活動でも各学部の学生が一緒に活動しますので、様々な分野の学生と交流できます。これからは、従来にも増して多様な価値観や考え方を相互に理解しあうことが求められます。そのためにも、学生時代に様々な友人を持つことは、学生の成長過程で有益なことであり、その機会が多いことは総合大学の魅力の一つといえます。

 工学部の皆さんには、ぜひ、海外留学にも果敢にチャレンジして欲しいと思います。ご存じのように、将来、皆さんが活躍することになる産業界では、グローバル化が進展しています。皆さんは、技術者、研究者としてグローバル社会で活躍することが期待され、実際に多くの卒業生が活躍されています。
 神奈川大学には、在学生の皆さんが海外協定大学で学べる留学制度があります。留学の際には、充実した給付型の奨学金制度も利用できます。本学在学中の留学経験は皆さんの将来により多くの機会を拓くことになるでしょう。

 皆さんが本学工学部で学ばれ、我が国はもとより、世界の持続可能な発展に貢献しうる有為な人材に成長され、社会の各分野で活躍されることが工学部教職員の一致した願いです。

工学部長 中尾 陽一 教授

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